ゴキブリ(シャチュウ)は漢方薬なのである。

 そもそも東洋医学と西洋医学の違いはどこにあるのだろうか?西洋医学は古代ギリシャ、あるいはローマ時代に誕生し、細胞や臓器など解剖学的科学技術の蓄積で発展してきた。

東洋医学で処方される漢方薬というと西洋医学に慣れ親しんだ人達には『漢方薬は効かない』というイメージを持っている人もいるだろう。

漢方薬は症状を考慮して複数の素材を選択して用いる

 それに対して東洋医学は2000年前の古代中国で誕生し、中国や韓国、日本に伝搬後、各国で独自に発達を遂げてきた。東洋医学には、哲学や宗教、迷信、占いなどの非科学的要素も含まれていることも、信用しない人がいる原因となっているように思う。

 また、西洋医学は対症療法が中心となるため即効性が期待できる。極端な表現をするなら、病気になって体を構成する部品が故障をすれば修理をすると考えるのが西洋医学である。

 漢方薬は西洋医学の薬とは全く異なる考え方で処方され、当然、効能の発揮にも異なる点が多々ある。西洋医学のように、特定の壊れた部品を修理するのではなく、体質の改善を目的として処方され、体質改善の結果色々な症状の緩和が期待できるわけである。つまり、即効性はないため継続して飲みを続ける必要がある。

漢方薬は通常煮出すか『薬研(やげん)』と呼ばれる器具で粉砕して用いる。量がかさばり、また独特の味、香りで苦手な方が多い

 近年、漢方薬の有効成分、作用機序が解明されるに至り、一般病院で保険適用薬として処方されることが多くなってきた。東洋医学の神髄が詰まった最古の薬学書と言われる『神農本草経』には実に365種類もの薬物の記載がある。その中には動物由来のものもあり、シャチュウ(サツマゴキブリ)、ボウチュウ(ウシアブ)、ホタル、アマガエル、ヤマカガシ等多数の記載がある。

 ホタルやヤマカガシには強心剤となるステロイドホルモンがあることが報告されているため、的確に使用すれば効果が発揮されたであろう。このように、分析機器の発達ともに、今後も漢方薬成分から新規の生理活性物質が発見される可能性は十二分にあるわけである。

 ここで、やっとシャチュウ(サツマゴキブリ)のお話に移る。サツマゴキブリはや東南アジア、日本では沖縄、鹿児島など暖かい地方に生息していた。しかし近年の温暖化のためか、その生息域は徐々に北上しており、高知でも普通に見かけるようになった。シャチュウは、経口接種すると産後の血積を改善したり、あるいは口内炎にも効果があるらしい。皮膚に塗ると、抗炎症効果もあるとか。シャチュウにはステロイドホルモン様の物質が含まれているので、可能性はあるのかも。夏にサツマゴキブリを見つけたら自己責任で試してみようかと思いを馳せております。きっと家内に叱られそうですが。

現物は生々しいので、シルエットで。実際にはサツマゴキブリではないのですがお許しを。今年の夏には写真を準備します。

 ネットで検索してみると、驚いたことにシャチュウ(素直に言えばサツマゴキブリの雌の粉末)が楽天市場で販売されていました。医薬品ではないので、使用は自己責任ですがが、興味深かったのでリンクを貼っておいた。念の為述べておくが、販売元の記述によると、サツマゴキブリは完璧な衛生管理の元養殖されているとのこと。日本でもすでに販売されていたんですね。勉強不足でした。

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 また、昆虫は薬になるだけではなく、タンパク質をはじめとして栄養科が高く、将来的には食料として利用される可能性もある生物なのです。



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